日 時:2008年12月7日(日)15:00~17:00
講 師:春日 匠さん(大阪大学コミュニケーション・デザイン・ センター特任助教、 ATTAC京都)
場 所:福岡市NPO・ボランティア交流センター
福岡市中央区大名2-6-46福岡市立青年センター5F
地下鉄天神駅徒歩約4分、西鉄グランドホテルそば
資料代:800円(一般)/500円(ジュビQ会員)
主 催:債務と貧困を考えるジュビリー九州
mail: jubilee.kyushu@gmail.com
毎年、かなり大きな額のODA(政府開発援助)が先進国から途上国に出されていますが、貧困や飢餓の問題はほとんど改善の様子を見せていません。それどころか、援助の多くは借り入れであるため、その返済は多くの貧しい国々の財政を圧迫しています。債務の返済のために、教育や医療などへの支出が削られ、貧困を悪化させているケースすら珍しくありません。
こうした構造的な問題を断ち切るために、援助国と被援助国の双方からいくつかの試みが提示されています。 その中心となるのが「不正な債務」(illegitimate debts)という概念です。独裁者へのポケットにはいった援助、人びとに利益をもたらさなかった失敗プロジェクトなどへの援助、借り手側の利益を優先させた援助などは、そもそも違法や不正・不公正なものであり、返済をせまることはできない、という考え方です。この「不正な債務」について先進国ではノルウェー政府が、また途上国ではエクアドル政府が積極的な提言と調査を進めています。
市民側でも、ジュビリーサウス(債務問題に取り組む南の国ぐにのNGO・市民組織の連合体)やCADTM(第三世界債務廃絶委員会)など世界各国のNGO・市民団体が集まり、エクアドルの首都キトにおいて債務帳消しをどう求めていくかの戦略会議が開催されました。
今年9月、キトで開催された債務戦略会議に参加した春日さんから、そこでの議論を簡単に報告してもらうととも、なぜ今改めて債務帳消しが求められているのか、そして今後日本からなにができるかについて考えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿