東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ジュビリー九州は地震津波及び原発被害地域の一日も早い復興を願い、各運営委員も支援の取り組みを行っています。そのためジュビリー九州の活動が遅延しておりますが、皆様のご理解をいただければ幸いです。
一方で債務問題を巡る状況は先進国・途上国を問わず深刻化しており、他団体とも連携しながら情報発信を進めています。今後も引き続きご支援のほど宜しくお願いいたします。

2013年1月14日月曜日

【講演会】世界に広がる、地域に広げるわたしのおカネ -世界銀行とNPOバンク―


日時 : 2月3日(日)スケジュール 13時15分~15時45分 

場所 : あすみん http://www.fnvc.jp/use/access.html

参加費 : 一般1,000円 会員600円


講師 : 松本悟(法政大学国際文化学部准教授)

1963 年神奈川県生まれ。87年早稲田大学政治経済学部卒業。99年シドニー大学地球科学研究科修士課程修了。2011年東京大学新領域創成科学研究科国際協力 学専攻博士課程修了。学術博士。NHK、日本国際ボランティアセンター(JVC)ラオス事務所代表などを経て、99年NGOメコン・ウォッチ事務局長、代 表理事に就任。2010年より同顧問。12年より現職。著書に『メコン河開発―21世紀の開発援助』、『被害住民が問う開発援助の責任―インスペクション と異義申し立て』など。
2012年秋、東京で世界銀行・IMF総会が開催されました。世界銀行、IMFは一見すると私たちの生活に、ほとんど関係の無い「何をやっているのかわからない」国際金融機関と見られる事が多いのですが、例えば私たちが旅行の際に利用する「新幹線」などは世界銀行の融資によって建設されました。

他方、70年代以降は東南アジア等の発展途上にある国々、また貧富の格差が激しい国々において、インフラ整備、ダム開発などの大規模開発によって住民の強制移転や環境破壊等、数多くの問題(開発惨禍)を引き起こしており、その手法、政策には多くの批判が寄せられました。

戦後、世界銀行・IMFは先進国、発展途上国において様々な大規模開発を行いながら、その役割を強化してきましたが、中国をはじめとする新興国の台頭やリーマン・ショック、欧州債務危機を経る中で、その役割も変化しつつあります。

今回は、世界銀行や日本政府の開発援助政策をウォッチしながら、政策提言活動を行うNGOであるメコン・ウォッチ顧問の松本悟氏に、戦後~現在に至るまでの世銀の役割の変化や、NGOの動き、また市民の役割を「漫談」形式でお話しして頂きます。

また、福岡に拠点を置く地域市民バンク「もやいバンク」からも、地域で始める事ができる、人々の経済・金融活動を紹介して頂く予定です。

グローバルなおカネはどこに向かい、ローカルなお金を私たちはどのように使いながら、これからの社会を作っていくのか。日本を代表するNGOの論客と共に「これからの経済」について学びましょう。

2013年1月13日日曜日

世銀/IMF年次総会in東京2012

 10月9日から14日にかけて東京で世銀/IMF年次総会が開催された。会議の主要な関心事はもちろんEU債務危機であり、また日中の関係悪化のあおりを受けて中国の閣僚級不参加と言ったニュースばかりが取り上げられる中で閉幕した。

 参加した各国閣僚級の口から出てくる言葉の多くは金融の安定化について(日本の場合は円高)だったのだが、明らかな進展を見ることはなかった。また、国家債務(ソブリン債)危機は同様に長年多くの中低所得国を苦しめてきた問題であるが、依然としてIMF/世銀において南の声が反映されないまま、債務削減を目指すHIPCイニシアティヴ(アフリカ中南米を中心とした重債務貧困国に対し一定の条件を満たすと債務の帳消しを行う救済策)や貧困削減を目指したミレニアム開発目標の取り組みはひっそりと終わりに近づいている。