東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

ジュビリー九州は地震津波及び原発被害地域の一日も早い復興を願い、各運営委員も支援の取り組みを行っています。そのためジュビリー九州の活動が遅延しておりますが、皆様のご理解をいただければ幸いです。
一方で債務問題を巡る状況は先進国・途上国を問わず深刻化しており、他団体とも連携しながら情報発信を進めています。今後も引き続きご支援のほど宜しくお願いいたします。

2008年9月21日日曜日


目 次

第一章:エクアドルの不当な債務

A、人間開発に対する金融/経済的犯罪
B、ラファエル・コレア政権:その公的債務政策
C、「不当な債務」の定理
1、「汚い債務(odious debt)」
2、不当な債務
D、エクアドル債務の起源
1、エクアドル、重債務への道
2,エクアドルの不当な債務と返済

第二章:不当な債務に関する法的・制度上の問題

A、背景説明
B、エクアドルの不当な債務
C、法規定の軽視
D、典型的事例

第三章:エクアドル債務の統計資料と分析

A、債務と債権者
1,他国からの借り入れ
2,民間機関からの借り入れ
3,多国間金融機関からの借り入れ

B、目的と結果

第四章:債務の社会的・経済的影響

A、債権者によって押し付けられた持続不可能な債務負担
B、債権者によって押し付けられた経済政策
C、社会、経済が被った影響
【増大する貧困、激化する不平等、悪化する生活状況】
【大量の移民】
【環境破壊】
【憲法、法律、条約等の違反】

第五章:債務の再交渉

A、債務不履行:失われた機会
B、転換とリスケ
1、ブレイディ・プラン
2、グローバル・ボンド
3、パリ・クラブでの二国間債務のリストラ

C、債務帳消し
1、HIPCイニシアティブとエクアドル
ノルウェー政府の決定
画期的先例:債権国が自らの「悪い貸付け」の責任を認めた!

第六章

A、不当な債務帳消しをエクアドルの政治的主権回復の一歩として考える
B、債務の不当性を定義する政府の権利
C、世界銀行とIMFは法的責任を取れ!
D、北の債権者のアクション
E、国連での行動 F、債務に反対の立場をとるラテンアメリカの政府と社会運動によるオルタナティブ