1998年から2000年にかけて債務帳消し国際キャンペーン(ジュビリー 2000)が日本全国で展開されたが、その一環として99年8月ポール・マカーティン=iジュビリージャパン)の講演会が福岡市・北九州市で開催されたのを機に、当時東京にあった「債務帳消しキャンペーン日本実行委員会(ジュビリージャパン)」とは独立した団体として、「ジュビリー2000福岡」が設立される。
発展途上国、特にアフリカを中心とする貧困問題の根本的原因の一つに、それらの国が先進国並びに国際金融機関に対して抱えている、返済不可能な累積債務の問題があるという認識に基づき、債務発生のメカニズムの解明や、債務が債務国の一般国民に及ぼす影響の調査を行い、現在の悲惨な貧困を一刻でも早く解決するための最貧国の債務帳消し、二度とこのような事態を引き起こさないための債務問題の公正で公平な解決手段の確立を目指す。そのための調査研究、市民啓発、開発教育、債権者である先進国政府や国際金融機関への政策提言、特に「南」の国での債務問題についての活動(ジュビリーサウス)との協力を行う。また、同じ構造を持つ問題として、グローバリゼーション、国内開発問題、労働問題、基地問題、外国人労働者問題などとも運営委員それぞれのつながりを通し、積極的に交流を進めている。
「ジュビリー 2000福岡」は2000年9月より名称を「債務と貧困を考えるジュビリー九州」と改め、活動を九州全域に拡大し継続して活動を行っている。
活動内容
- 債務国、または国内で債務と開発について活動をしている専門家、NGOスタッフを招いての連続講座、セミナー、シンポジウム等の開催
- 財務省 NGO定期協議、外務省NGO定期協議等を通しての政策提言
- ニュースレターの発行(既刊7号まで。600部発行)
- ホームページ、メーリングリストを通した情報提供、情報発信
- 開発教育教材、債務問題資料の作成、広報
- キャンペーン活動
- 債務問題に関する国際会議への参加
- 海外の NGOとの積極的な情報交換・交流
- 関東・関西のNGOとの積極的な情報交換・交流
- 九州に基盤をおき同じ課題について活動をしている団体・個人とのネットワーク形成、協力